釧路高専から北大合格!網走出身の彼の勉強法や今後の展望について聞きました。
更新日:2021年2月21日

ーなぜ釧路高等専門学校からの大学受験に挑戦したの?
きっかけは釧路高専の数学の先生でした。ご存知の通り、釧路高専は、普通科に通う高校生とカリキュラムが全く異なり、専門的な知識を6年間学び、卒業後に就職するのが主流です。
ですが、その先生は「大学に行きなさい」と大学の魅力を訴え、その言葉と熱意に感銘を受け、受験を決意しました。
ー受験スパルタスに入塾したきっかけは?
その頃、偶然にも自宅の近くに新設された「大学受験専門塾スパルタス」の存在を知りました。母の勧めもあり、軽い気持ちで無料面談を受け、自分の実力や、穴となっているところ、これから何をどのように進めていくかをその場で教えて頂き、ここなら結果を出せると思ったのが入塾のきっかけです。それまでは自分の実力も知らず、無計画に北大合格に向けた勉強をしていたので、短い時間で効率的に成績を伸ばすことが狙いでした。
ーなぜ北海道大学を志望校に?
志望理由は、兼ねてから研究の対象としていたワイヤレス電力伝送に関する研究が可能な研究室があったからです。
近年、スマホのワイヤレス充電に代表されるワイヤレス電力伝送技術が普及しており、その利便性から今後も広く使用されることが予想されます。
私はケーブルがなくても電力を送れることに驚き、その仕組みについてもっと深く知り、その普及の当事者になりたいと思うようになりました。調べたところ、北大にはその研究を行う研究室があったので志望しました。
ー入試戦略は?
僕は化学に苦手意識がありました。しかし、北大の入試は数学に傾斜配点がある方式を選択でき、数学と物理に得意意識を持っていた僕は数学と物理で点数を稼ぎ、化学では足を引っ張らないくらいの平均点を取る戦術で挑みました。
ー合格の秘訣は?
大学受験では、志望校の入試傾向を知る、過去問をしっかりやり込むこと、この2点が大切だと思います。
入試傾向は上述の通り、各科目の点数配分を知り、戦略を立てます。そして受験までのロードマップを描き、目標から逆算して、それぞれの月で自分が何をどの程度終わらせ、どの位置にいて、どのくらいインプットしている必要があるのかをざっくり試算して計画を立てました。
そして過去問を研究し、どんな出題をされるのかを赤本やネット等で分析し、更には各設問の配点もざっくりと予想し、何を対策しなければならないのかを考えました。
スパルタスでは『相手の弱点を知らずに入試に挑むのは武器なしで戦に行くようなものだ』と言われていたので、相手の出方(入試を研究すること)だと悟りました。なので、過去問は手に入る限り20年分ほど解きました。
ー平均勉強時間は?
平日は6時間ほどやっていました。休日は8〜10時間ほどやりました。最初は多くの人が思うように「こんなに勉強するの無理!」と思いましたが、不思議なもので、朝の早起きと同じように習慣化すれば慣れて辛くなくなり、逆に成長をしていない時間に罪悪感を感じるようになりました。
ー勉強法、全体的な勉強のコツは?
スパルタスから教わった受験テクニックに基づき、1日複数科目を短い時間で回しました。ダラダラやらず、合理的な勉強法と優先順位を意識し、短いスパンで目標設定を設けることを意識していました。
自然にどこに力を入れるべきか、逆にやらなくてもいいところはどこかを見極める能力をつけました。
ー英語の勉強法は?
スパルタスで学んだ英語の勉強法で効果的だったのは、基礎英文問題精講を使った学習と、洋書を使った輪読です。
先生と英文の精読テストを基礎から順に毎週解いていくうちにみるみる英語が読めるようになっていったのを実感しました。
洋書(What I Wish I Knew When I Was 20)を使った輪読はスパルタスの英語学習の中でも特に効果的な学習法だったと思います。英文を読んですぐに意味を解釈し、頭の中で和訳を組み立て、その訳を他人と共有するプロセスを何度も繰り返したことで、自分の中で英語が強力な武器となりました。
そしてたった1年スパルタスで学んだ英語のおかげで、いままで嫌いだった英語が好きになりました。嫌いを好きに変えたスパルタスの英語は何にも代え難いものです。
ー数学の勉強法は?
基礎から固めることを重点的にやりました。僕はチャート式数学を使っていましたが、星3を確実に解けるように幅広く、しつこく解けるように訓練しました。
チャート自体は3周はしたと思います。
コツとしては、例題を眺めて方針が浮かぶか浮かばないかで書くか決めて、時間コストをできるだけ削減しました。このように数学の先生からたくさんのコツを学ぶことができ、短い時間で効率的に成績をあげることができました。
ー理科(物理、化学)の勉強法は?
物理はほぼ塾で出された課題をやっただけでした。自分で解けるところまで解いて、時間をかければわかりそうだけど、時間がかかりそうなところはうまく先生を利用して最短距離で偏差値を伸ばす施策を取りました。
化学は苦手で、そこまで良い点数取れなくても良い戦法でやりました。
ー受験生に向けて一言
まず、諦めず粘り強く勉強すること、それから一緒に勉強する友達を作るのが良いと思います。
ありがとうございました。